スイスといえば永世中立国として有名ですが、それは徴兵制を機軸にした強力な国防力の裏づけがあるからと見られています。平和を維持するには、他国からの恫喝や脅迫にもたじろがない胆力と万が一の事態に備えた武力の存在が必須である事実をうかがわせるお国柄です。
歴史的にも列強に国境を囲まれたこともあり、伝統的に特定の国や同盟とは距離をおきつつ、現在に至っています。そのようなスイス特有の事情は核シェルター事情にも反映されているようです。
スイスでの核シェルターの収容能力は、実に人口の114%と言われている規模になります。核戦力をもつ国と対峙せざるをえない状況にある日本では想定されないほどの数字ですが、今後は日本も核シェルターの普及に向き合うかもしれません。