冷戦時代に作られた中国の地下核シェルターは、現在では全く異なった目的に使用されているものとなっています。地方から移住してきた若者がアパートがわりに住んでいたり、またコミュニティセンターに利用されていると言うケースもあります。その理由は、単純に家賃が安いからであり、またコミュニティーセンターの場合には地下に住む人々の憩いの場となっているのが実態です。
中国では都心部に住宅を持つ事は非常に敷居の高いものとなっており、なかなか一般の人がこれを行うことができません。地上のアパートなども家賃が高額であり、地方から出てきた若者が簡単に借りることができないといった問題もあります。そのため、近くシェルターが自由に生活することができる人々の憩いの場となっており、アパートがわりに利用する人が増えたり、交流の場としてコミュニティーセンターが生まれているのが実像です。