中国の地下核シェルターの実像を禁じられた撮影の中に見る

中国では1960年から70年代に数多くの地下核シェルターが作られ、これが現在でも現存しています。そして、これらは本来の目的ではなく現在は異なる目的で使用されていることが多いのが実態です。その目的とは、地方から移住してきた人々が日常的な住居としているものです。
中国の都心部のアパートなどはその家賃が高額であり、一般の人が簡単に借りることができるものではありません。そのため北京での生活に憧れ地方から出てきた多くの若者は、その家賃の安い地下核シェルターに住居を構えることが多くなっています。多くの人は地下核シェルターに住んでいることをあまり他人に知られたくないと言う気持ちを持っており、そのために撮影等を行う事は基本的に拒むケースが多いのが実態です。
禁じられた撮影の中にみる北京の人々の生活の実像は、地方の人が想像するものとは大きく異なるものとなっています。